九州大学へ留学したい方

大橋キャンパスのデザイン

大学とは、専門性と志ある学生が集い、知的探求や創造的活動を行うユニークな場である。それは、表面的な交流にとどまらない、有意義なコミュニケーションの場である。強いコミュニティ意識を育むためには、大学は優れた教育・研究施設を提供するだけでなく、構成員の多様なニーズをサポートする全人的な環境でなければならない。

当時、九州芸術工科大学助教授であった建築家・香山壽夫氏は、コミュニケーションの場を創出するために大橋キャンパスを設計した。彼は、建築家ルイス・カーンのソーク研究所に影響を受け、大橋キャンパスの第一期の建物を設計した。左右対称の2つの建物で構成され、その間に大きなオープンスペースがあり、学生たちがさまざまな活動や集まりによく利用している。このオープンスペースは、その形がフライパンに似ていることから、時を経て「フライパン」と呼ばれるようになった。このユニークで広々としたデザインは、学生たちのコミュニケーションや交流を促し、春や秋の気持ちの良い気候の中、屋外でおしゃべりやランチをしたり、学期末や芸工祭でアートやデザインのインスタレーションを展示したり、留学生と交流する文化鍋のようなイベントを開催したりと、キャンパス内の人気スポットとなっています。

共有スペース  “フライパン

香山氏は、自発的なコミュニケーションや交流の機会を創出すれば、人の行き来が活発化すると考え、歩行者に優しい環境づくりに重点を置いてキャンパスを設計した。

大橋キャンパスの正門を入ると、左手に学食のある建物がデザインコモンだ。デザインコモンの正面には、イベントや公演などに使われる多次元実験棟がある。正門から続く遊歩道を進むと、キャンパスの中心的存在である噴水と大きく立派な木が見えてくる。中庭は、友達とぶらぶらしながら、おしゃべりするのに最適だ。管理棟、芸術工学図書館、多次元実験棟などの重要な建物は、中庭の周辺に位置している。

正門から噴水までの遊歩道
正門近くの学食があるデザインコモン

中庭の奥には教室棟がある。教室への立ち入りは学生と教職員のみに制限されているが、幾何学的なコンクリート構造物やバルコニーの眺めを外から楽しむことができる。

キャンパスの裏手に体育館、テニスコート、運動場があり、スポーツが好きな人には最適な環境だろう。総合的に見て、大橋キャンパスは学び、交流し、友人と楽しむのに最適な場所である。

噴水のある庭
庭の近くにある大きな木

<筆者について>
こんにちは!私はミャンマー出身のSu Yadanar Kyiと申します。私は環境設計コースの修士1年生です。大学のウェブサイトで、記事の投稿者として活動することにとてもワクワクしています。有益な情報を提供し、大学の活気ある学術イベントや課外活動の紹介する記事を書き、読者の方々の興味を持ってもらえるように頑張ります。是非、キャンパスライフを探求し、功績をたたえあい、学生たちのさまざまな視点に触れてみてください。

<翻訳者について>
久住 香奈
私は九州大学大学院芸術工学府音響設計コース修士一年です。
卒業後のデンマーク留学のため英語とデンマーク語を勉強しています。芸工サポーターになってから、さまざまな留学生たちとの交流を楽しんでいます。もし何か言語の問題でお困りでしたらお声掛けください。わたしが通訳します!