九州大学へ留学したい方

福岡での生活費について

留学する際に、日本での生活費が気になるという方が多いと思います。実際に1か月の生活費を芸術工学部、芸術工学府のある大橋キャンパスに通う留学生に聞いてみました。福岡での生活に、どのくらい費用がかかっているのか参考にして下さい。九州大学の寮入居者、民間アパートでの一人暮らし、民間アパートでの4人家族、の3パターンをご紹介します。

一人暮らし 国際交流会館(井尻)入居留学生の場合 ( 約100,000円/月 )

国際交流会館(井尻) 一人暮らし

国際交流会館(井尻)の寄宿料は2021年10月以降25,000円に変更になります。インターネット代は無料です。そのほか入居時に初期費用がかかります。詳しくは「九州大学 留学生用宿舎申請について」より確認して下さい。

通学に自転車を利用していて交通費はほとんどかからないという留学生もいます。自転車はものによって10,000~30,000円台で安くて乗りやすいものがありますが、中古の物で、約7,000円から購入できます。自転車を購入したら防犯登録を忘れずに行ってください。登録料は600円です。防犯登録は自転車を購入したお店で登録できます。

福岡にはお祭りや観光名所がたくさんあります。週末には友達と一緒に山や海、温泉、太宰府などに出かけるのがおすすめです。旅の内容にもよりますが、電車での日帰り旅行の場合、1回あたり数千円から10,000円程度の費用がかかるようです。

一人暮らし 民間アパートの場合 (約120,000円/月)

 民間アパート 一人暮らし

お部屋探しの際は、「退寮後の部屋探し」を参考にしてください。九州大学の指定寮、民間アパート、公営住宅の情報が載っています。また、九大生協でもお部屋探しの情報を入手できます。

日本で部屋を借りる場合は、多額の初期費用がかかるため、事前に準備してください。毎月の家賃、敷金(デポジット)はどこの国でも共通ですが、日本独特の費用―「礼金」もあります。礼金とは、オーナーに謝礼として支払うお金です。敷金と異なり、退去時に返金されません。また、仲介手数料、初回1ヶ月分の家賃、各種保険料、鍵の交換料などを含めて、およそ家賃の5~6カ月分程度の初期費用を用意すると安心でしょう。

多くの国では、部屋に冷蔵庫、洗濯機が備え付けられていますが、日本の部屋には、家具、家電の設備が無く、エアコンが備え付けられているのみです。また、アパートやマンションは海外の建物より断熱性が低く、セントラルヒーティングもありません。冬の福岡の平均気温は7〜10℃、ヒーター(エアコン)をつける必要がありますので、電気代が高くなります。外に出かけるときにはしっかり防寒のジャケットと保温性の肌着が必須です。暑い国から来る人は、冬物の服の購入費用を準備したほうが良いでしょう。

4人家族 民間アパートの場合 (約210,000円/月)

 民間アパート 4人家族

ご家族で来日される場合は、広いアパートが必要かもしれません。大橋キャンパスの近辺以外にも、電車で10~20分の距離にある福岡市外の市町村で、比較的安い価格で家族向けのアパートを探すこともできます。また、お子様連れの場合、日本の子どもたちと同じように公立の小中学校に無料で入学することができます。

日本に3か月以上の在留資格がある場合は、国民健康保険に加入しなければいけません。同居する家族がいる場合は、家族も一緒に加入します。海外では、医療機関へのアクセスや医療費などの仕組みが日本とは異なります。国によっては、医療費が無料のところもありますが、日本では有料となります。この保険に加入するには月々の保険料が必要ですが、加入していれば、病気や怪我で医療機関を受診したときに、医療費の30%を負担するだけで済みます。また、医療機関は大きく「病院」と「クリニック」の2つに分けられます。病院は主に、入院して治療を行う必要のある大きな病気やケガを治療します。クリニックは、日常的な病気や軽いケガを診療するところです。自分の病状によって、適切な医療機関を選ぶことが大切です。また、日本の医療機関は多言語に対応しないことがほとんどなので、通訳や外国語を話せるスタッフがいるかどうかを事前に調べておくことを心がけましょう。

福岡は農産物も豊かな地域ですから、東京や大阪に比べると、美味しい食べ物を比較的安く購入できます。海外から輸入した珍しい食材や調味料は、大橋駅にある輸入食品店やインターネットショップで注文することもできます。