在学生の方

フランス・パリ・ラ・ヴィレット建築大学での留学生活2022

留学先:パリ・ラ・ヴィレット建築大学
留学期間:2022年2月~2022年8月
留学開始時期の所属・学年:芸術工学府 芸術工学専攻 環境・遺産デザインコース 修士課程2年

フランスのプロジェクト授業を受けることで、日本の建築設計や都市に対する態度との違いを知り、相対化することができました。九大と教育方針が全く異なり、現実的な設計計画、粘り強いリサーチに基盤を置いているため実用的な学びが多いのも印象的でした。

また、パリはとにかく図書館・美術館の所蔵力が桁違いで取り扱っている文献がたくさんあり、調べ事や学習に最適であると感じました。市内・近郊に現代建築も多数あるので、何度も足を運び、見学しました。

フランスは他のヨーロッパ圏の国の中でも英語が話せる人が多い印象を受けました。国外の留学生が多いため、(授業にもよるが)比較的英語が話せる人が多く、フランス語を使わなくても日常生活に支障がありませんでした。もう少し意識的にフランス語の勉強をし、日常会話に取り組めば良い学習になったかもしれないと今になっては思います。

フランスでは家賃補助CAFを受けることができますが、とにかく手続きが煩雑です。そして申請が完了したからといってすぐに給付されるわけでないので、面倒でもとにかく早く取り組むことをお勧めします。また、申請完了後、ほとんどの場合は催促をしないと給付されないのが難点です。しかし家賃の半額近くの補助が得られるため、必ず申請したほうが良いと思います。

パリのラヴィレットにはたくさんの留学生が来ているので、フランスのみならず、多くの国の学生と知り合いになれるのが良い点です。もちろん、それには日本人も含まれていて、

なかなか関西・関東の大学との接点がない九州の学生には良い刺激になると思います。留学中はあっという間に毎日が過ぎていってしまうので、授業、建築、交友関係などそれぞれ自分が達成したい目標をあらかじめ設定して臨むことをお勧めします。大変なこともあると思いますが、楽しんでください。