在学生の方
国際プログラム科目「Startup and Global Disruptors」
国際プログラム科目「Startup and Global Disruptors」は、スタートアップ起業家には何が必要かという基本的な理解を学生に伝えることを目的としています。この科目では、課題の選定からアイデア創出、スタートアップのピッチデックの作成まで、スタートアップに関する全体サイクルを学生を指導します。この科目には、ゲスト講師として、スタートアップ起業家、知的財産権(IP)の専門家、エンジェル投資家としての経験を持つスティーブン・リュー氏をお迎えしています。
4回のレクチャーでは、課題とアイデアからビジネスを成功させるために必要なさまざまな要素を学生に伝えます。例年、最後のレクチャーでは、スタートアップ企業が成長する過程で資金を調達するさまざまな方法を紹介しています。この科目にはレクチャーの他に2回のコンサルテーションセッションがあり、学生は自分たちの提案について教員やゲスト講師に相談を行っています。最終回では、スタートアップのピッチングセッションを行ってきました。2021年のレクチャーの概要は以下の通りです。
レクチャー1. スタートアップの紹介と問題提起
第一回のレクチャーでは、スタートアップのエコシステムの概要が説明され、特にベンチャーキャピタルを基盤とするスタートアップと上場企業への道のりについて学びました。同時に、スタートアップ業界で広く採用されている、アイデアをビジネスを展開するためのテンプレートが紹介されました。また、投資家や顧客の共感を得られるような問題提起を的確に行う方法も学びました。最終的には、巨大な潜在的市場に対応するためにソリューションをブラッシュアップする方法を学ぶことができました。
レクチャー2. 勝つためのチーム作り
第二回のレクチャーでは、スタートアップ企業の成功を左右する最も重要な要素の一つである「勝つためのチーム作り」について学びました。勝つチームを作るために重要な精神的・感情的要素について学びました。
レクチャー3. 市場に出るには
第三回のレクチャーでは、事例調査を行いながら、スタートアップ企業がどのようにしてプロトタイプを開発し、友人や家族の協力を得ながらプロトタイプを改良して製品と市場の適合性を把握し、優れた販売戦略によってより広い市場に製品を投入するのかを学びました。学生たちは今回のレクチャーで、「作れば売れる」という言葉は存在しないというメッセージを受け取りました。
レクチャー4. ファンドレイジングと出口
第四回のレクチャーでは、スタートアップの資金調達には様々な方法があることが紹介されました。スタートアップのエコシステムで活動する様々なタイプのベンチャー投資家について学びました。また、投資家が期待するリターンや可能性のある出口についても説明されました。レクチャーの最後には、スタートアップのピッチに備えて「ピッチデック」のサンプルが提供されました。
実施期間:冬学期
担当:稲村徳州 助教、LOH Wei Leong 助教
ゲスト講師:Steven LIEW氏