在学生の方
国際プログラム1期生・2期生に海外留学について聞いてみました
国際プログラムは2021年度から始まった、芸術工学部の学生を対象にした教育プログラムです。このプログラムでは、多くの参加学生が交換留学生として海外の提携校へ派遣されています。
こちらでは、交換留学を終えた第1期生と第2期生が、国際プログラムや海外留学に関する質問に答えています。
<回答者>
学生1:国際プログラム1期生、留学先大学:ケルン応用科学大学(ドイツ)2022年9月~2023年2月
学生2:国際プログラム1期生、留学先大学:南洋理工大学(シンガポール)2022年8月~2023年6月
学生3:国際プログラム2期生、留学先大学:アムステルダム応用科学大学(オランダ)2023年2月~2023年7月
※このQ&Aセクションは、国際プログラムに参加する学生からの留学に関する情報や体験談を提供することを目的としています。海外交換留学の詳細情報については、各種ウェブサイトや芸工インターナショナルオフィスにてご確認ください。
国際プログラム応募
Q : 国際プログラムに応募するとしたら、いつごろから準備すればいいですか。
A : 国際プログラムへの応募には特に準備は必要ありませんが、日頃から英語スキルを身につけておくと良いでしょう。
Q : いつ、どのように国際プログラムに応募したらいいですか。
A : 応募はGeiko Globalサイトより応募できます。応募に関する詳細も併せて確認して下さい。 また4月初旬に説明会が実施されており、そちらでも案内があります。
Q : 毎年何人くらいの学生が国際プログラムに応募していますか。またその倍率は?
A : 10人募集のところ、例年15~20人程度の応募があります。倍率は約1.5倍~2倍程度です。
留学先・時期・期間等検討
Q : 学部1年生の時から留学をしっかり意識していましたか。
A : 多くの人が国際プログラムをきっかけとして意識し始めました。
Q : 留学先は自分で選ぶことが出来ますか。
A : 提携校の中から選ぶことができます。詳細はGeiko Global サイト、九州大学国際部のwebサイトを確認してください。
Q : 留学したい大学はどのように探し、決めましたか。
A : 行ってみたい国で探したり、担当の先生やインターナショナルオフィスと相談して決めました。
Q : 大学で留学するのと、大学院で留学するのとでは、どう異なると思いますか。
A : 大学院で留学する場合、専門性がより活かせる上に英語で授業を受けられる提携校も増えます。学部で留学する場合では、留年せずに卒業することが目指せます。
Q : 学部または院の何年生で留学するのが効果的だと思いますか。
A : 留学先で専門知識が必要なことも踏まえて、学部3年生以降で留学することをおすすめします。
Q : 何年生での留学が多いですか。
A : 学部では3年次後期、院では1年次後期が多いです。
Q : 留学できる国に制限はありますか。
A : 学部、または大学を通して交換留学をする場合は、提携校の中から選ぶことになります。 詳細はGeiko Global サイト、九州大学国際部のwebサイトを確認してください。
Q : 具体的にはどの国に留学していますか。
A : 国際プログラムとして現時点では、オランダ(アムステルダム)、ドイツ(ケルン、カールスルーエ)、シンガポール、イタリア(ミラノ)、オーストリア(ウィーン)、アメリカ(サンノゼ)、台湾(台南)に交換留学生として留学しています。
Q : どのくらいの期間留学しますか。
A : 半年、または1年です。
Q : 留学期間と就活期間が被って支障が出ませんか。
A : 支障が出ることもありますが、対応は可能です。4年で卒業して就職することもできます。
Q : 留学は一人でしましたか。それとも友達と一緒にしましたか。
A : 1人です。
費用・奨学金
Q : 留学の費用はどのくらいかかりますか。
A : 期間と場所によって大きく異なります。詳しくは、Geiko Globalサイトの留学レポートを参考にしてください。
Q : 留学費用はどう捻出しましたか。
A : 奨学金の活用、両親からの支援など個人差はありますが、オランダに留学した学生の場合、JASSOの奨学金と現地大学のプロジェクトでもらえる給料で、1ヶ月の出費をほぼ賄っていたケースもあります。
Q : 留学に関する奨学金など、何か経済的支援はありますか。
A : 学内と学外の奨学金があります。年度によって異なりますが、学内の奨学金の場合、渡航費への補助や、毎月一定の金額の支援を受けられることもあります。詳細は九州大学国際部のwebサイトを確認してください。
Q : 留学費の奨学金が貰えない場合はありますか
A : 成績や家庭の経済事情によっては受給できない、もしくは減額になることもあります。詳細は九州大学国際部のwebサイト、各支援元HP等で確認してください。
Q : 留学以前の家や携帯などの契約は留学中はどうしていましたか。
A : 1年間留学する場合は解約することが多く、半年の場合は、そのままにする人が多いです。
語学
Q : 英語力は留学に重要ですか。
A : 重要です。特にスピーキングとリスニングが大事です。CEFRのB2レベル、IELTSなら6.0、TOEFLなら80-90程度を留学前に取得することを目標にすると良いと思います。
Q : 留学するにあたって最低限できた方がよい会話レベルの目安はどれくらいですか。
A : 自分の意見が正確でなくても、大まかに主張できる程度
Q : どのように英語を勉強すればいいですか。
A : 国際プログラムやGeiko Supporterの活動などを通して、留学生と交流することをおすすめします。
Q : 留学するのにはどれくらい語学の勉強をしましたか。
A : 教科書などを用いた勉強は行いませんでしたが、普段から留学生と関わるようにして英語を話す機会を作ったり、YouTubeやNetflixを観ながら英語を覚えるなど、とにかく毎日英語を聞いてはいました。スコア的なもので言うと、IELTSなら6.0、TOEFLなら80-90程度必要になるので、それを目安に勉強しました。ただ現地の人と対等に話したり関わったりするためには、個人的な経験上、上記のスコアじゃ不十分でした。
Q : ドイツへの留学ではドイツ語の勉強はしましたか。
A : していませんでしたが、地方部では英語を話す人も少ないので、ドイツ語を勉強することを強くお勧めします。
留学準備
Q : どのようにして留学準備を進めましたか。
A : 国際プログラムでは、まず留学先の大学を先生と相談しながら決めます。その後の準備は大学ごとに異なります。
Q : Visaの取得はどうしましたか。
A : 国によっていつ取得するのかが異なります。例えば、ドイツの場合は180日以上滞在する場合、入国後にビザ(滞在許可証)を取得することになりました。シンガポールの場合は、入国後に大学仲介のもと学生パスを取得します。大学からビザの案内が来ます。オランダの場合は向こうの学校とのやり取りで事前に準備しました。
Q : 航空券はいつ買いましたか。
A : 1ヶ月前に往復で買いました。値段の安さを考えて3ヶ月以上前に買うことをお勧めします。
学業・単位
Q : 半年以上留学すると、九大の必修科目を取るのが難しくなると思うのですが、休学などをせずに留学できる方法はありますか。
A : 国際プログラムでは基本的に留年せずに卒業できるよう配慮されています。
Q : 何単位を交換することができますか。
A : 単位の互換性に関しては提携校や選択する科目によりますが、8〜10単位程度取得することができています。詳細は学務課教務係で確認してください。
Q : 留学先大学での授業の忙しさはどうでしたか。
A : 南洋理工大学(シンガポール)の場合は、ほとんどの授業が3時間×14回の内容だったので、それに伴い授業の課題に多くの時間を要しました。
DSSアムステルダム応用科学大学(オランダ)は基本的に週5日朝から夕方までのフルタイムです。宿題等はありません。
ケルン応用科学大学(ドイツ)では、取る授業数を自由に個人で決めることができ、忙しさは個人によってかなり異なります。しかし、授業形態がグループワークで、授業時間は各グループによる発表時間となるので、授業時間以外にグループで集まって作業することになるため、取っている授業数以上に忙しくなります。
留学中:日常生活
Q : 家はどのように探しましたか。
A : 国によって違いがあります。例えば、シンガポールの場合は、希望者には大学の寮が割り当てられます。オランダの場合は学校から提案される寮があり、そこから探しました。ドイツの場合は、学生自身がアプリを使って家を探します。基本的には、フラットシェア、ルームシェアの形態を取るところに住むことになります。
Q : 携帯の通信契約はどのようにしていましたか。
A : Simカードを買って毎月チャージして使っていました。Simカードを半年など一定期間で契約するよりもこの手段を取るほうが基本的に安いです。
Q : 食生活はどのようなものでしたか。
A : ヨーロッパの場合は外食の料金が高いので、自炊がメインです。パン、パスタ、サラダなどを食べることが多いです。(ドイツ)
自炊と学食を使い分けていました。(シンガポール)
Q : 日用品はどこで調達しましたか。
A : 調理器具はローカルのスーパーやドンキで揃えました。冷蔵庫やドライヤーはローカルの家電量販店で買いました。(シンガポール)
食料品はRewe、Nettoなどのスーパー、小さなヒーターやケーブルなどはSATURNという家電量販店、枕や毛布などは無印で揃えていました。(ドイツ)
Albert Heijn やLidle、Aldiなどのスーパーで日用品は揃えました。蚤の市などで買ったりもしました。(オランダ)
Q : コミュニティはどうやって見つけましたか。
A : 初めは留学生向けイベントに積極的に参加し、人脈を作りました。友達や大学、インターネットなどをすれば留学生向けのコミュニティで見つけられます。Facebookでイベントを能動的に探したり、友達に誘われたりしました。
テニス相手をFacebookで探し、そこから広がっていきました。友達の紹介で地域の野球チームにも参加しました。(オランダ)
寮の友達を通じて、放課後にバレーボールをしているグループに招待してもらいました。(シンガポール)
Q : 友達はどうやって作りましたか。
A : Instagramの交換をきっかけに友達になる場合が多かったです。 パーティやコミュニティの中で仲良くなれそうな人を見つけて連絡先などを交換しました。その後も積極的に誘ったりするといいと思います。
Q : 家の使い方、パーティなど文化の違いに関して
A : 文化の全く異なる人たちとの生活になるので、自分自身が慣れることも必要になってくると思います。現地の友人の話ですが、大麻を吸うルームメイトがいたことを理由に引っ越ししていました。(ドイツ)
Q : 一年以上留学した方は留学中に日本に帰省したことはありますか。
A : 帰らない人が多いですが、日本から近ければ渡航費もそこまでかからないので、一旦帰省することも可能です。
Q : 人種差別は感じましたか。
A : 市役所の対応がドイツ人とドイツ人以外で違い、対応が遅かったり、粗雑だったりしました。(ドイツ)
アムステルダムでは日本人で損をしたり、嫌な気持ちになることはほとんどありませんでした。(オランダ)
差別された経験はありませんでした。(シンガポール)
Q : 留学先の国で日本/日本人に対してどういう印象を持たれますか。
A : 好印象!歓迎されます(シンガポール)
日本を好きな人も一定数いて、興味がない人はない感じです。悪く思ってる人は少ないと思います。(オランダ)
留学中:トラブル
Q : 入国トラブルはありましたか。
A: 少しだけビザについて空港で尋ねられました。入国後にビザを申請する国の場合は、事前に学校に関する書類を印刷して用意しておきましょう。
Q : 留学先での何かしらの事件や事故が起こることはありますか。
A : 可能性はあります。留学先によっては、デモなどに巻き込まれたり、スリに遭ったりするなどの可能性があるので、注意しましょう。
Q : 荷物を盗まれたり詐欺にあったことはありますか。海外はそういうのが多いイメージです。
A : 今までの国際プログラムの学生は経験したことはありませんが、その友人たちは経験した人もいます。
Q : 病気になったり、不調を感じたりした時にどうしましたか。
A : 一度生乾きの洗濯物が原因で体に発疹が出た時は、ネットで調べてドラックストアの抗生剤を飲み回復しました。(シンガポール)
コロナにかかった時に診療所に行って検査を受けました。事前に家の近くの病院や診療所は探しておきましょう。(ドイツ)
Q : ルームメイトとはどんなトラブルがありましたか。
A : 生活習慣の違いがあり、アメリカ出身のルームメイトに室内では靴を脱ぐようお願いしました。(シンガポール)
ゴミ出しの当番をめぐってトラブルがありました。(ドイツ)
ルームメイトによっては、キッチンやトイレなどの共用部分の使い方が汚かったりはします。(オランダ)
留学中:旅行
Q : 何カ国旅行に行きましたか。
A : 4カ国(学生1:ドイツ)
プログラムが終わった後15カ国ほどを2ヶ月かけて旅をしていました。そのほかにも日帰りでオランダ国内に遊びに行きました(学生3:オランダ)
東南アジア3カ国 (学生2:シンガポール)
Q : 旅行先の治安はどうでしたか。
A : 東南アジアの国ではグループで行動していたので問題ありませんでしたが、女子は1人で行動しないようにしましょう。
ワールドカップのタイミングと被り、暴動になっているところもありました。地下鉄はスリが多くいたり、喧嘩が起こっていたりと治安があまり良くないです。
パリやローマなどの大都市はスリやぼったくりがおおいです。個人的には東ヨーロッパの方が治安はいいように感じました。
Q : 宿泊施設はどうやって探しましたか。
A : Booking.comやAirbnbなどのサイトです。よくレビューなどを見た方がいいと思います。口コミはよく確認しましょう。
(2024年5月22日更新)