在学生の方

フィンランド・アールト大学での留学生活2022

留学期間:2022年1月〜2022年12月
留学開始時の所属・学年:芸術工学府デザインストラテジー専攻 修士課程1年

私がアールト大学を留学先に選んだ理由は、自分が魅力的だと思う国フィンランドで、その一部として生活してみたかったからです。多くの物語やデザインが生まれた土地で、シンプルで美しいものを生活の中で実際に見聞きし、その中で生きてきた人と交流することで発見できることが多くあると思っています。

フィンランドの授業では、先生と生徒の関係がフラットであることが特徴として挙げられます。フィールドワークでは、先生も生徒と一緒に散歩をして、自然を見て一緒にときめいている感覚がありました。講評は緊張感が少なく、皆が作品を深く観察して、正直にそれを伝えてくれるのが、ものづくりをする人として心地が良かったです。授業が終わった後も尊敬するクラスメイトと交流を続けられて嬉しかったですし、先生から個人的にインスタを交換しようと言われたのは驚きでした。

また、アールト大学は施設が充実しており、様々な工房があるので、授業がない期間にセラミック工房やプリント工房に訪れ自由に制作をすることができました。様々な年代や学部の人が集まっていて、背景が全く異なる人と気軽に関わることができるのも、アールト大学の魅力の一つです。

まずは、色々な準備で忙しいとは思いますが、奨学金が大きな助けになると思うので、是非応募してください。(私は留学中に何度も後悔しました。)

留学先では、少し背伸びして頑張ってみたり、一緒に居て楽な相手と過ごして心から楽しんだり、いくつかの居場所があると良いと思います。日本人と関わらない方がいいという方もいますが、助けてもらえることも多くあるので、コミュニティを持っておくのもありだと思います。留学は、新しい出会いと別れの連続で、毎日がものすごい密度で過ぎていきます。分からないこともハプニングもたくさんあると思いますが、それも含めて目一杯楽しんでください。

戸嶋 野乃香

授業で制作した地蔵の一つ
授業の講評の様子。
授業で制作した木版画