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ことばを超えたストーリーテリング:映画監督ラシッド・ヌグマノフとともに
九州大学アジア・オセアニア研究教育機構(Q-AOS)は、芸術工学研究院の協力のもと、以下のワークショップにご招待いたします。
言葉を超えた物語の語り方:映画監督ラシッド・ヌグマノフと共に
日時: 2025年11月4日(火)18:30〜20:00(ハイブリッド開催)*
2025年11月6日(木)14:40〜18:40(対面開催)
会場: 九州大学大橋キャンパス 5号館511号室
言語: 英語(日本語サポートあり)
対象: 学生および一般の方
参加をご希望の方は、こちらからご登録ください。定員30名。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSezzx6l0O4_3rHTNDGaqBWq5s52iAIA4G9Bw1xL8I3lyu9KDQ/viewform?usp=header
*両セッションへの参加を推奨しますが、第1セッションは録画されますので、参加できない方もご視聴いただけます。
講師について:
ラシッド・ヌグマノフは、カザフスタン出身の映画監督、脚本家、プロデューサー、スクリプトドクター、建築家です。数十年にわたるキャリアは、卒業したモスクワ映画大学(VGIK)から始まりました。1988年、ソ連のロックアイコン、ヴィクトル・ツォイを主演に迎えた初長編映画『僕の無事を祈ってくれ』(原題:The Needle)を発表。オデッサの「ゴールデン・デューク」映画祭でプレミア上映され、「ある視点」賞を受賞。1989年の公開時には3,000万人以上の観客を動員し、国民的現象となりました。同作はニュルンベルク映画祭で最高賞を受賞し、サンダンス映画祭をはじめとする国際映画祭でも上映され、「カザフ・ニューウェーブ」の幕開けとなりました。
1993年の作品『ワイルド・イースト』は、ポスト黙示録的なパンク「サムライ・ウェスタン」として、ヴェネチア、ロサンゼルス、東京の映画祭で国際的な称賛を受け、フランスのヴァランシエンヌで審査員特別賞を受賞しました。この作品はカザフ・ニューウェーブの集大成であると同時に、ヌグマノフの活発な監督活動の終わりを告げるものとなり、その後は脚本執筆とスクリプトコンサルティングに専念しました。2008年に『The Needle: Remix』で監督業に復帰し、その後、長編ドキュメンタリー『Batu: Historical Detective』(2021年)を制作。最近では、自ら開発したストーリーテリングと脚本執筆の手法に関する著書『Dramaticon』を出版しました。
2015年から2017年には、FIAPF公認のユーラシア国際映画祭のゼネラルディレクターを務め、以前にはカザフスタン映画芸術科学アカデミーの会長も務めました。フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章しています。
ワークショップについて:
このワークショップでは、参加者にヌグマノフの作品を紹介し、共にストーリーボードを制作します。第1セッションでは導入を行い、ストーリーボードの題材として、ヌグマノフの協力者であり映画『僕の無事を祈ってくれ』の主演俳優でもあるヴィクトル・ツォイが作曲したロックソングを紹介します。参加者ご自身のアイデア、ストーリー、脚本をお持ちいただくことも歓迎します。
第2セッションでは、ヌグマノフが自身のストーリーテリング手法を紹介し、参加者はストーリーボードの制作と展開に取り組みます。
本ワークショップはQ-AOSのエロイザ・セラチュキ・フロレス博士が企画し、芸術工学研究院のマーティンス・ザリンス助教とラウラ・ブランコ助教が協力しています。
関連イベント:
大橋キャンパスでは、ヌグマノフの映画『僕の無事を祈ってくれ』の文化的重要性とソ連アンダーグラウンド・ロック音楽との関係についてのイベントも開催されます。
詳細はこちら:
https://soviet-film-aw2025.netlify.app/
