九州大学へ留学したい方

日本でのアルバイト: 報酬以上のものを得る機会

留学、旅行、研究など、日本での経験のひとつひとつが、日本文化に触れ、日本文化を学ぶ重要な情報源です。しかし、私が没頭した経験はもう一つあります。それはアルバイトです。アルバイトをすることは、お金を稼ぐためによい決断であっただけでなく、日本語の練習、さらなる職業経験、学業の場以外で興味深い人々と出会える機会となりました。

アルバイトは多くの国に存在し、学生が収入や副収入を得たりして、経済的自立を促す大きな支えとなっています。日本も例外ではなく、ファーストフードチェーン店、スーパーマーケット、郵便局、語学研修センター、ホテル、さらには他の大学や他の学問分野まで、多種多様なアルバイトがあります。

私個人的の経験としては、アルバイトを通して、新たなスキルを身に着け、日本文化や日本の労働観、仕事に熱心に取り組む精神について見識を得ることができましたし、最も重要なこととして、様々な人々とのコミュニケーション力や職業上の接し方のスキルを向上させることができました。これまでのところ、私は、グラフィックデザイナー、ライター、英会話講師、ホテル勤務など、さまざまなアルバイトを経験しました。

私はグラフィックデザイナーとして、メッセージ・コミュニケーションにおけるクリエイティブシステムが、論理に基づき、また、ターゲットとなる観客を惹きつけるためのポイントに重きを置いて、いかに視覚的に魅力的なものになるかについて幅広く学んできました。日本での何かをデザインすることは、文化的な要件や視覚的なロジックの違いがあるため、私にとっては信じられないような素晴らしい経験でした。日本で何かをデザインする仕事は、私のプロとしての仕事において学びに満ちていましたし、刺激的な挑戦であり、私の作品が日本で形となるのを見て、満足するとともに何とも説明しがたい興奮を覚えました。

もうひとつのアルバイトとして、私はホテルで、客室のオーダーと清掃を担当しています。単純な仕事に聞こえるかもしれませんが、指示に的確に従わなければならないため、さまざまな点で日本語を練習することにつながっています。そのおかげで、リスニング能力と理解力が高まりましたし、学業以外の場でさまざまな日本人と交流し、人生や経験について話し合い、有意義なつながりを築くことができました。

私のようにアルバイトを通していろいろな経験ができるのですが、それでは日本でアルバイトを見つけるにはどうしたらいいのでしょう。いろんな仕事があるように、探し方にもいろいろな方法があります。ウェブサイトを見たり、ファストフード店に声をかけたり、求人広告を見かけたり、最も一般的なのは友人を介して見つける方法でしょう。私の友人の多くはアルバイトをしていますが、以前その場所で働いたことのある友人の勧めでアルバイトを始めることが多いようです。バイトの面接は一般的には端的です(注:そうでない場合もあります)。私の場合は、個人情報、在留カード、パスポート、学生証の提出を求められ、その後、電話または対面による簡単な面接が行われました。

すべてのアルバイトは、通常、トレーニングと学習の期間があり、時間と経験とともにスキルが磨かれていきます。

まとめると、アルバイトを見つけるのは比較的シンプルですが、多くの場合、一定レベルの日本語能力が要求されるため、語学の勉強は非常に重要です。大橋キャンパスでは、語学の授業があり、初級から上級まで、さまざまなレベルの日本語を学ぶことができます。カリキュラムのオプションとして含まれているもので、本当に貴重なツールです(私も利用している一人です)。

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<執筆者>
Hector Alejandro Palomo Reyes
芸術工学府メディアデザインコース 修士1年

私はグアテマラから来た修士課程の留学生です。デザイン、写真、文章を書くことが大好
きです。新しい友達を作ったり、お互いのことを話すのがとても楽しいです。私と一緒に、日本文化を巡る忘れられない旅に出かけましょう。

<翻訳者>
長谷川 愛
芸術工学府人間生活デザインコース 修士2年

私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!