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芸術工学部
芸術工学部では、工学や技術に関する科学的な知識、人間や社会に対する深い洞察、そして創造的な芸術的センスを兼ね備えた設計家あるいはデザイナーを養成することを目的としています。前身の九州芸術工科大学(1968〜2003)では、「技術の人間化」という進歩的なスローガンをかかげ、いかに技術を人間生活に適合させるかを教育してきました。

そして今日、IT技術の進歩とそれがもたらす新しい文化の形成、生産や流通の革新、生活様式の多様化、地球規模での環境問題など、設計やデザインを取り巻く状況は日々発展し続けています。デザインの対象は「モノ」だけでなく、ことがらや社会の仕組みにも及んでいるのです。芸術工学部は、こうした21世紀の状況に的確に対応できる豊かな教養を持ち、国際的にも通用する広い視野と学識を持つ、創造性あふれる人材を育成します。

大学院芸術工学府
近年の社会においては、知的で豊かな生活が求められており、その達成にあっては機器具、空間、環境、情報等のあり方について新たな観点からの取組が不可欠です。また、この背景には、個と全体、多様化の中の調和と統一、開発と保全、不易流行等の複雑な関係網の中で解決策を求める社会的背景があります。産業界にあっても「環境ビジネス」、「ソフト産業」、「知的情報産業」、「感性産業」と言うべき新たな複合領域が形成される環境にあります。

そのため、環境共生社会、高度情報通信社会へ寄与すべき科学・技術の知識や探求力を身につけるとともに、人間性を尊重し感性豊かな発想ができる極めて高次の設計の確立を目指し、専門分野のみならず、「文化・人間科学」、「計画・設計」、「科学・技術」の領域で協調し、芸術工学の高度な設計方法を開発し修得するための教育研究を行います。

そして、芸術工学の目標である「技術の人間化」を達成するため、独創的研究を行い、かつ指導的役割を果たし得る総合的な設計能力を備えた人材の育成を目指しています。