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生まれ変わったみんなの“Design Library” 

芸工生が待ち望んでいた芸工新図書館、その名も「Design Library」がついにオープンしました!図書館開館以来の大改修を経て、いったい何が新しくなったのでしょうか?「Design Library」という名前は何を意味しているのでしょう。この記事では、4つの観点から九州大学で唯一無二の存在である芸工図書館の魅力に迫ります。 

新芸工図書館の外観 
エントランスは噴水側を向いています。実は以前は建物の反対側にエントランスがありました。 

1. 著名なデザイン作品を自分の身体で感じる  
芸工図書館では世界の著名なデザイン作品が展示されており、地球の裏側まで出向かなくてもデザインに触れることができます。正面玄関から図書館に入ると、まず目に入るのがサグラダ・ファミリアの柱の模型です。模型ですが、その壮大さと独創性は変わらず伝わってきます。 

大きな吹き抜けの空間にたたずむサグラダ・ファミリアの柱の複製[Maksim Sokolov via Wikimedia

さらに、目で見るだけではなく、肌に触れて体感できるデザインもあります。3階には数々の名作椅子が展示されています。アイデアの壁を乗り越えられないでいる芸工生が、一休みも兼ねて、歴史的な作品からインスピレーションを得ることができるのです。 

左から バルセロナチェア、クラブチェア、ワシリーチェア 

名作椅子の近くでは、過去の学生の作品でもあるガラスタイル「イロミズ」が建物の一部となって展示されています。特に夕暮れ時は、夕日がタイルを透かして万華鏡のような光を放ちます。 

「イロミズ」の前には、聖ヨセフの彫刻も展示されています。 

2. 先生方や学生のデザインに刺激を受ける  
今回のリニューアルに際し、さまざまなデザイン分野の先生方や学生が携わりました。例えば、館内のあらゆるサインは工藤真生先生のデザインです。配架分類サインは、工藤先生の指導の下、修士2年生金子千聖さんがデザインをしました。 
受付のカウンターは秋田直繁先生のデザインです。館内に足を踏み入れて探検していくと、細部まで、デザインの学部ならではの専門性や実践力が伝わってきます。 

これらの写真に見られるのは、館内に見られる数多のデザインのほんの一例です。 

また、映像・音響ラウンジでは、先生方や学生が自身の作品を展示することができます。完全防音・遮光のラウンジ内で、アートやデザインに命を吹き込むことができます。 

現在(本稿執筆時点)展示されている作品は、メディアデザインコース牧野豊先生の作品です。 

3. 自分に合った学習環境を見つける 
リニューアルした図書館では、静かな一角で一人で勉強したい人も、仲間と切磋琢磨しながら学習したい人も、自分の気分に合わせて学習場所を選べる環境が整備されました。学生からのフィードバックをもとに実装された一人用自習エリアでは、デスクランプや充電コンセントを完備しています。 

自分にあった学習場所を選択できるため、学生たちの生産性の向上が期待できます。 

さらに、2階には、アクティブ・ラーニング・コリドーが誕生しました。今回のリニューアルにおける一番大きな変化とも言えます。ここは声を出してもよいエリアです。一般にも開放されているエリアとなるため、学外の関係者とともに活発なディスカッションを行うこともできます。 

アクティブ・ラーニング・コリドーでは、集中ブースも整備されています。オンラインミーティングに参加するのにうってつけの場所です。 

4. 音響を専門分野に持つ学部ならではの収蔵品 
芸工の大きな特徴として挙げられるのが、全国でも珍しい音響設計コースを有していることです。この音響設計コースで学ぶために、各地から学生が集まっています。音響設計コースの学生のみならず、音楽好きを虜にする環境が図書館にはあります。数々のレコードから、楽譜まで、思わず見ているだけで心をくすぐられます。 

自分でレコードをかけて視聴することもできます。 
楽譜のコーナーにて、ビートルズの楽譜も発見しました! 

新図書館には、他にもたくさんの魅力が詰まっています。著名なデザイナーや建築家に関する貴重な資料を保管している部屋もあれば、世界各地の視覚資料が載った大判図書などなど。勉強する場所を探している人も、デザインの世界に浸りたい人も、きっと何かが見つかる空間です。ぜひ自分の目で見てお確かめください! 
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執筆者について 
芸術工学府人間生活デザインコース修士2年 長谷川愛 
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!