九州大学へ留学したい方

芸工で築く国境なき友情の架け橋 #3 研究室編

本シリーズでは芸工で見られる留学生と日本人学生のさまざまな友情関係について紹介しています。これまで、授業でできた友達や、タンデムプログラムでできた友人について紹介してきました。今回は、特に大学院生が日常の多くの時間を過ごす場所である研究室で、留学生がどのような体験をして日本人と友情を築いているのかインタビューを通して探ってみました。留学生と友人になりたい日本人学生にとってもこの記事が参考になるでしょう。

インタビュイー:
人間生活デザインコース 松前あかね研究室
留学生 Quentin Ehkirch(博士3年 フランス出身)
日本人学生 七條 花恋(修士2年)

インタビュアー:長谷川 愛 (修士2年)
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まず2人の出会いを教えてください
Quentin:僕たちは研究室の仲間です。僕はコロナ前に今の研究室で修士研究を行い、そのまま博士課程に入学しましたが、コロナ禍で最初の1年間はフランスで過ごしていました。その後2022年4月に日本に戻ってきて、現在は博士課程3年生です。

じゃあ、2人は友達になってから1年ですか?
花恋:いいえ。Quentinがフランスにいた1年間の間に、オンラインでゼミがあっていたのでそこで知り合いました。彼が日本に戻ってきてから実際に対面で会うことができました。

なるほどね。最初はお互いどんな印象だったんですか?
Quentin:研究力がある人。明るい、いつも笑って、ハッピーな人。
花恋:博士課程の学生だしすごそうだ。英語ペラペラですごい。とにかくすごそう。

それでは、今の印象は?
Quentin:最初と変わらず、いつも笑って、ハッピーな人。後輩だけど友達という感じ。研究力はあるけど、ときどき適当(手を抜く?)なときがある(笑)。
花恋:思ったよりフレンドリーで、友達になるのにハードルが下がった感じ。遊びに誘ってくれて、先輩というより親しみやすい友達。
Quentin:僕はフランス人だから、日本の上下関係というのはあまりわからない。だから先輩後輩とかではなく、普通に友達って感じだな。

先ほど、Quentinさんが花恋さんを遊びに誘ってくれるという話がありましたが、他にも二人が今のように仲良くなったきっかけがあったんでしょうか。
花恋:私たちの研究室では、研究室のイベントとプライベートのイベントが多いので、一緒に過ごしている時間が多いです。

例えばどんなイベントがあったんですか。
Quentin:飲み会は多い時にはゼミの後に週1くらいで行ってるね。あとは、研究室旅行に行ったり、日帰り登山も何回か行ってる(糸島、英彦山、宝満山)。
花恋:研究室旅行は年に1,2回だけど、個人的な旅行はたくさん行ってるね。
Quentin:あとボルダリングも何回か行ったね。他にもイベントごとがあると一緒に行くね、オクトーバーフェスとか地ビール祭りとか。
花恋:Quentinは用事があっていけないけど、今度は花火大会かな。
Quentin:いいなー。行きたかった。

研究室のメンバーとの飲み会
日帰り登山(糸島市にて)

以前に研究室で留学生が料理を作ってくれるパーティもやってなかった?
花恋:そうそう。私たちの研究室は、都市によるけど、多い時には留学生と日本人の割合が半々くらいになります。いろんな国から留学生が来ていておもしろい。これまでに、ベネズエラ料理とか、台湾料理を作ってもらったな。

クッキングパーティー

日々のコミュニケーションに加えていろんなイベントを共有していることで、2人の中は深まっていったんですね。2人ともインタビュー中終始笑顔で、楽しく学生生活を送っていることがひしひしと伝わってきました。日本人にとっても留学生にとっても、日本での留学生活は互いにいい影響を与えてくれていそうです。今日はいっぱいお話してくれてありがとうございました。

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今回は、日本人と留学生の友人関係(研究室編)について紹介しました。
大学院生が多くの時間を過ごすのが研究室ですから、研究室でできる友人との関係は留学生活を大きく左右します。日本人はシャイと思われがちですが、留学生とたくさんのイベントを一緒に過ごすのを楽しみにしている学生は多いです。ぜひ研究室の仲間に積極的にアプローチして、楽しい研究室生活を実現してみてください。
今後も日本人と留学生の友人関係についてインタビューしていきます。次回もお楽しみに!

最後にQuentinからのメッセージです。
Quentin
福岡はいい街で、九大はいい大学だと思う。少し変でおもしろい人が多いから、いい意味でおしゃべりが終わらないよ。少し日本語を勉強しておくと、日本人ともっといろんな内容を話せると思うから、日本語の勉強もおすすめです。

※このインタビューは6月に行われたものです。日本では通常、夏に花火大会を楽しむことができます。
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<執筆者について>
芸術工学府人間生活デザインコース修士2年 長谷川愛 
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!
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