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芸工で築く国境なき友情の架け橋 #2 タンデムプログラム

芸工には留学生と日本人学生が友人関係を築くためにさまざまなチャンスが転がっています。前回は授業で知り合ったことから深い友情関係を築いた友人ペアにインタビューを行いました。今回は少し変わり種ですが、「タンデムプログラム」を通して出会った友人ペアについて紹介したいと思います。タンデムプログラムとは、九大が独自で行っている言語交換のためのプログラムで、1対1でお互いに学びたい言語を学び合います。このプログラムを利用することで、九大生は目的の言語を話せる友人と出会い、集中的にその言語を学べる機会を得られ、ときには珍しい言語を学べるチャンスにもなります。私自身、中国語と英語を学ぶために、タンデムプログラムを2回利用しました。少し恥ずかしいですが、今回の記事では、私と私のタンデムパートナーの物語を紹介したいと思います。いつものタンデムの時間に、2人で出会いから振り返ってみました。

インタビュイー: Larisa(社会人 2023年3月に生物資源環境科学府卒業 トルコ出身)
インタビュアー:長谷川愛(修士2年)
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長谷川:私たちが初めて会ったのはいつだっけ?
Larisa:去年の11月とか12月かな。
長谷川:じゃあもう8か月くらい経つね。Larisaは何回目のタンデムだったの?
Larisa:3回目。半年に1回の募集に応募して、最初はまだコロナ禍で日本に入国できず、トルコにいるときだった。
長谷川:そうだったんだ。そもそもなんでタンデムに参加したの?
Larisa:人と出会えるし、日本語をしゃべりたかったからね。
長谷川:なるほどね。私も同じ理由だな。人と出会いたいし、集中して会話を上達させたかったから参加した。
じゃあ、ちょっと恥ずかしいけど、お互いの第一印象はどんなだったか聞きたいと思います
Larisa:すごくよかったよ。笑顔がいいし、過去の専門分野の話とか、お互いに話が止まらない感じで印象が良かった。
長谷川:そうなの!うれしい。私は、Larisaを初めて知ったときは、美人で頭がよさそうで、自分をしっかり持っている人というイメージだった。
Larisa:自分では美人とか思ったことないよ。
長谷川:実は私たちはいつもオンラインで話しているから、実物のLarisaを見たことなくて、身長がどれくらいとか知らない(笑)。会うのが楽しみだな。私たちは、昨年の11月に知り合ってから、できるだけ毎週1回タンデムをしているよね。今では、Larisaはもう福岡で仕事をしてるしね。
いつも日本語30分、英語30分話しているけど、内容は本当にいろんなことを話したよね。どんなこと話したっけ。
Larisa:本当に何でも話したよ。修士研究お互いに何をしてるとか、お互いに励ましたり、就職活動の話、政治の話、文化とか料理のこととか。
長谷川:英語を学ぶためにタンデムに参加したけど、トルコの文化のことが知れてそれも楽しかった。知らないことだらけで、日本とは政治に対する価値観とか生活のリズムも違ったりして驚きだった。8か月くらい経って、今のお互いの印象は変わったかな。
Larisa:変わらないな。1時間じゃ足りないなと思うくらいしゃべれるし、会うの楽しみにしてるし。
長谷川:うれしい!私は最初はLarisaは完璧じゃないと許せないタイプなんじゃないかと思ってたけど、力を抜くとこは力を抜いて、楽しく過ごしている人ということがわかった。
Larisa:昔は完璧じゃないと自分が許せないこともあったんだけど、今ではそうでもなくなったんだよね。

この後は、プライベートな話で盛り上がりました。

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Larisaと私はキャンパスも専門分野も異なりますが、タンデムプログラムのおかげで出会うことができました。お互いに異なる言語を会話を通して練習しながら、毎週あった出来事をおしゃべりするのが今では生活の一部となっており、大学卒業後も続く深い友情関係を築いています。

最後に私がなぜ留学生と友人になりたい、英語を勉強したいと思うようになったか話したいと思います。私はもともと中国の文化に興味があって、もっと中国の文化を知るために、中国人の友人を作りたくて、留学生が多い授業に参加することにしました。その授業で、自分の英語力(とくに会話力)が留学生に比べてとても低いことに悔しさを感じて、積極的に英語を話す機会をつくるようにしました。それがタンデム参加につながりました。最初は中国文化への興味から始まったのに、タンデムプログラムを経てまさかトルコについて詳しくなるとは思いもしなかったです。

留学生も日本人学生も、タンデムプログラムに興味を持ってもらい、新たな友と知識との出会いを楽しんでもらえたられしいです。
次回は研究室でできた友人編です。お楽しみに!


執筆者について
芸術工学府人間生活デザインコース修士2年 長谷川愛 
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!