九州大学へ留学したい方
福岡とシンガポール 4つの類似した文化活動
日本の南西部に足を踏み入れたことのなかったシンガポール人である私は、九州大学での交換留学を始める前、福岡で何を楽しめるのか見当がつきませんでした。しかし、福岡で数週間を過ごした後、福岡と母国シンガポールとの間に多くの類似した文化活動があることを発見し、大変驚きました!こうした文化活動を通して、私は故郷を思い出し、ホームシックが和らぎました。早速ですが、シンガポールと福岡の共通する文化活動を4つ紹介します。
1. 路上パレードとお祭り
福岡:博多どんたくパレード
毎年ゴールデンウィークに開催される「どんたくパレード」は、福岡の伝統と文化を象徴する活気あふれる多様性を示すイベントです。伝統的な衣装からカラフルなコスチュームまで印象的な衣装を身にまとって、さまざまな人々が博多の街を練り歩きます。なんと、過去にはミッキーマウスのような人気キャラクターが特別出演したとも言われています!このパレードは、地元の人々も観光客も一緒になって、福岡のユニークな伝統を祝う、活気があふれるインクルーシブなイベントです。
シンガポール: チンゲイ・パレード
もともとは旧正月を祝うために開催されていたチンゲイ・パレードですが、現在ではシンガポールのストリートで行われる壮大なイベントとなっており、多民族でダイナミックなシンガポールのアイデンティティを表現しています。シンガポールの無数の民族から集まったパフォーマーたちが、魅惑的なダンスや凝った衣装を通して自分たちのクリエイティビティや才能を見せつけ、シンガポールの多文化社会を支える団結力を表現します。
2. 深夜にみんなで一緒に食事
福岡: 屋台
“food stalls” もしくは “street stalls” と英訳される「屋台」では、夕方から朝方まで、美味しくて手頃な屋台料理が提供されています。博多ラーメンや焼きラーメンなど、地元の名物料理が人気です。屋台は賑やかでアットホームな雰囲気でも知られています。屋台は狭いので、他のお客さんと肩を寄せ合わせて座るしかなく、一人で自分の世界にこもることは到底できないでしょう!
シンガポール: 夜食文化
美味しいものを囲んで絆を深めることは、シンガポール文化とは切っても切れない関係です。仕事が終わると、友人や家族が集まって「マカン」(マレー語で「食べる」の意味)し、真夜中過ぎまで飲んで騒ぐことがよくあります。お財布に優しいホーカーセンターや贅沢な麻辣香鍋(辛い中華風鍋)レストランなど、あらゆる好みと予算に合った選択肢があります。ロティ・プラタのような具沢山のインド風パンから、香ばしい中国の点心まで、多様な料理が楽しめます。どの料理を選んでも、仲間と楽しい時間を過ごせることは間違いありません!
3. 伝統的な川船で街を散策
福岡: 柳川の川下り
福岡の郊外に位置する柳川は、「九州のベニス」と称されるほど運河が発達しています。この風光明媚な町の見どころを、ガイド付きのどんこ船ツアーで巡ることができます。ツアーでは、熟練した船頭が長い竿を使って狭い運河を進む「川下り」のテクニックを披露してくれます。個人的には、こうやって移動するのは徒歩で移動するよりもはるかに面白い(そしてロマンチック!な)視点を提供してくれると思います。
シンガポール: バムボートクルーズ
トンカン(「水上はしけ」)としても知られる木造のバムボートは、シンガポールの主要河川を利用した物資輸送の手段として、伝統的に使用されてきました。シンガポールの主要河川は、シンガポールの経済が貿易と商業に依存していることを考えれば、決して小さな役割ではありません。シンガポールのバムボートクルーズでは、国の交通システムが近代化される以前の過去のシンガポールを体験することができます。このツアーでは、マリーナ・ベイやコリヤー・キーなどの風光明媚な河岸地域を巡り、文化的に重要で象徴的な場所を、他にはない本格的な視点から鑑賞することができます。
4.(おまけ)カラオケ!
福岡とシンガポールの両都市は、カラオケへの情熱が強いことが共通しています。カラオケは、両都市で広く楽しまれている娯楽で、仲の良い仲間に囲まれて臆することなく歌うことで得られる表現の自由は、他では味わえないユニークでストレス発散になる体験を提供してくれます。家族向けのカラオケ店も数多くあり、幅広い選曲が提供されているので、さまざまな年代の人が一緒に楽しめます。福岡のビッグエコーやシンガポールのテオ・ヘンのような人気のカラオケ店では、友人や家族が音楽を通じて大切な思い出を作ることができます。
海を隔てて離れた場所に位置する両都市ですが、福岡とシンガポールには想像以上に多くの共通点があります。もしかしたら、この記事を見たあなたは、福岡で過ごした後にシンガポールを訪れてみたくなるかもしれませんね。
<執筆者>
シンガポールの南洋理工大学人文学部3年生の交換留学生、Daniel Tohです。文学理論をデザインに応用する方法を考えているとき以外は、福岡近辺で次にどんな1日を過ごそうか思いを巡らせています(まだ半分しか実行できていませんが)。日本のこの素晴らしい地域について、私と一緒に学びましょう!
<翻訳者>
長谷川愛
芸術工学府人間生活デザインコース 修士2年
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!