在学生の方

カールスルーエ造形大学での留学生活 2023-2024

留学先:カールスルーエ造形大学
留学期間:2023年9月~2024年8月
留学開始時期の所属・学年:芸術工学部芸術工学科音響設計コース 3年

留学先をカールスルーエ造形大学(通称HfG)に決めた理由は、専攻科目である音響設計の知識・経験を活かした音楽や芸術作品の制作を学びたかったためです。専門関係なく自由に授業を選択できますが、特にメディアアートの授業で、Max/MSP というソフトウェア、アナログシンセサイザーに触れながら、インスタレーション制作や即興演奏などに取り組んでいました。また、グラフィックデザインの授業にも参加しており、欧州で活動するデザイナーから直接指導を受けたり、チューリッヒ芸術大学での合同ワークショップに赴いたりと印象深かったです。いずれの授業も少人数制(基本的に最大10名程度)で行われ、学生は作品制作を通して実践的な知識と技術を学びます。また、学生数が約400人と比較的小規模ですが、学生が企画するイベント・ワークショプの案内が連日メーリングリストに届きます。さらに、隣接する世界的なメディアアート美術館ZKMでの展示やコンサートを、無料で鑑賞することができるため、作品制作において非常に大きなモチベーション、刺激となりました。特に年度末に開催される「Rundgang」と呼ばれる展示会では、大学全体が展示空間となり、多くの学外来場者で賑わいます。私自身、制作したインスタレーション作品を展示し、思い返すとそこで得た知見が九州大学での卒業研究、さらには現在の制作活動の基盤となっています。

生活面では、家探しに非常に苦労しました。渡独後2週間経っても長期滞在先が決まらない状況でしたが、日本で親しくなっていた現地の学生のシェアフラットに運よく入居できました。3人で近所のカフェに行ったりキッチンでくつろいだりととても楽しい生活でした。人生初の海外渡航でしたが、日本で友達になった留学生と旅先で再会したり、クリスマスやイースターの際にも家に招待してもらったりなど、本当に大切な思い出ばかりです。

現在、私は、来年予定しているスペイン・バルセロナへの修士課程進学に向けて準備中ですが、その進路も留学中に欧州の大学を複数比較した上で決断しました。留学というとハードルが高く感じるかもしれませんが、支給型の奨学金もあります。欧州でしたら陸続きで色々な文化を体験できるのもメリットです。学部生のうちに留学する人は少ないですが、個人的に視野・進路を広げることにつながる重要な経験でした。

現地のオーケストラに参加していたため、ホール、教会などでのコンサートで演奏する貴重な経験ができました。

Rundgangで展示したインスタレーション作品《Breathing Music》

自分の誕生日に二人のルームメイトがサプライズで手作りのケーキを用意してくれたりサイクリングやコンサート、ディナーに行ったりと、大切な思い出になりました。

ルームメイトと一緒に、クリスマスツリーを飾りつけしてお祝いしました。思わず、幸せな笑顔がこぼれました。

留学報告書