在学生の方
イタリア・ミラノでの留学生活2016-17
留学期間:2016年3月初~2017年3月初
留学時の所属と学年:大学院芸術工学府 デザインストラテジー専攻 修士1年デザインビジネス講座
選んだ理由
私は芸術工学部では画像設計学科、芸術工学府ではデザインストラテジー専攻で視覚的なデザインを専門に勉強していました。ミラノ工科大学でも同じ分野であるコミュニケーションデザイン学科に所属しています。ミラノ工科大学にはデザイン学部の中にファッションのコースもあり、将来ファッションの分野に関わりたいと考えているため、専門である視覚デザインとファッションの両方を学ぶことができるこの大学を選びました。
大学生活
授業は午前・午後の2コマ、1コマ4時間で半分は講義、半分は演習という形が主です。その他1日にわたるプロジェクトの授業などもあります。ほとんどの授業がひとつの建物内で行われているため、デザイン学部のあらゆる学年・学科の学生が一カ所に集まっており、芸工のようです。校内には多くの留学生がおり、イタリア語・英語・中国語が飛び交っています。
私は香りのデザイン、ファッションにおける流行評価、ファッションの技術と材料という授業を受けています。ファッションの授業では中国、マレーシア、インド、イスラエルの学生と共にグループ課題に取り組んでいます。3つとも英語での授業なので世界各地の学生が集まっており、学年も専攻もばらばらで、学科の枠組みはほとんどないように感じられます。イタリア語の授業は少し覗きましたがイタリア人学生ばかりでした。日本から来る人は珍しいようで授業中よく意見を聞かれます。英語を理解し英語で意見する必要があるのでまだ少し緊張します。どの国の学生も英語がとても流暢です。
日常生活
ビザ発行の申請の際には住居を決めておく必要があります。私は後期からの留学だったため学校が推奨する寮が空いておらず、仲介サイトを利用してアパートを借りました。時差があるためオーナーさんとのやりとりがなかなか進まず大変でした。家具備え付け、水道代込みで月550ユーロです。前期から留学するなら家賃も安くすむため寮を選ぶといいと思います。寮はルームシェアの場合200~300ユーロのようです。
外食をすると少し高いですが、物価はあまり高くないので自炊すると食費・電気・ガス代合わせて月200~300ユーロくらい。ミラノは交通機関が便利で、都内の電車・地下鉄・路面電車・バスのパスは年間200ユーロ。交通機関以外、お店の表記や街の看板などはほとんどイタリア語なので翻訳アプリ片手に買い物しています。イメージ通り、街にはカフェ・ピザ屋さん・ジェラート屋さんがたくさんあります。
その他
イタリアでガスや電気を使う際には納税番号が必要です。日本でも発行できるそうですが、私はミラノで発行しました。(日本での発行についてはイタリア大使館へ。)また、外国人が長期滞在する際に必要な手続きがあり、郵便局と警察署に行かなければなりません。とても時間がかかり、英語もあまり通じなかったりします。私の場合はオーナーさんが通訳をしてくれました。
何 慧華