在学生の方

ドイツ カールスルーエでの留学生活 2019-20

留学先:ドイツ カールスルーエ造形大学 メディアアート
留学期間:2019年9月〜2020年3月
留学開始時の所属・学年:画像設計学科3年生

留学の感想
①成果
日本を外から見ることができる経験ができたのはとても貴重でした。普段過ごしていると日本が常識的に感じるが、どれだけ日本が特殊な国なのか感じることができました。外国人が弱い立場であることを実感できたため、自分が「外国人になる」という経験はとても良かったです。

いろいろな経験を通じて今まで感じていた価値観が根本から揺らぐような体験ができたので非常に良かったです。

②課題
言語には非常に苦労しました。学内の生活では英語を使えますが、会話をしていても毎回リスニングテストとスピーキングテストをしているようで長い会話は疲れることが多かったので、英語を日常的に使っても苦にならないレベルまで鍛えていればもう少し楽な留学生活だったと思います。
また、中年以上のドイツ人は英語を使えなかったことが多いので、多少のコミュニケーションがとれるくらいのドイツ語を身につけていればさらに楽しい留学生活になったと思います。

これから留学する学生にアドバイス
海外で生活をすることは旅行とは全然違う経験になると私は思います。その国で生きていくことを肌を通じて感じることができます。留学先の国や大学の情報は集めてもなかなかうまくいかないこともたくさんありますが、それも全て良い経験として身についたように感じます。このように言うと良いことも悪いことも全て良かったとまとめられてしまうようですが、もちろん留学をするということはその間、サークルや友達と過ごす貴重な時間、大学での新たな学びの機会を削ることになります。その時間は留学を引き換えに手放すことになります。しかし、手放した自覚を持って学生生活を送ることは、今まで以上にその時間を大切に過ごせるようになったと私は感じています。

私は想像したような留学生活を送れませんでしたが、想像した以上の留学生活になりました。現地の人との出会いは私の計画を大きく狂わせて色々な場所へ行くことになりました。留学生活は予定通りにいかず、トラブルばかりで勘弁して欲しいほどにうまく行きませんが、そのイレギュラーに身をまかせ、トラブルさえもチャンスに捉えられるようになったと思います。

無事に帰国さえできれば、どんな人にとっても留学は貴重な経験でかけがえのないものになると思います。ぜひ留学を実現させてください。

留学先での生活全般に関することで、困った点や改善してほしかった点、またそれに対する改善案
住民登録から携帯の契約、銀行口座の登録などの大きな問題から小さな日常の問題まで、何から何も困ったことばかりで、大変な毎日でした。けれどもそれも全て結局自分で全て解決できたので、なんでも「何とかなる」と思えるようになりました。そのため、特に改善して欲しいところはないです。

田口 佳月