在学生の方

フィンランド・アールト大学での留学生活2015

留学先:アールト大学
留学期間:2015年1月〜2015年12月
留学開始時の所属・学年:大学院 デザインストラテジー専攻 ストラテジックアーキテクト講座 修士課程1年

帰国後に絶対に留学したほうがいいという人がいますが私はそこまで断言することができません。授業は英語なので日本と同じ事をするにも倍の時間がかかり、設計プロジェクトで言えば窓の大きさや法律など違うことも多く、それを知ることも大変です。また帰国後の就職活動も皆と同じスタートラインには立てなかったため応募できない企業も多々あったりと大変なこともたくさんあります。それでも留学を通して自分の視野が広がり、留学前後で自分の将来に対する考えをより具体化できました。また留学先では日本で暮らしている以上に様々なトラブルも経験したり、やりたいことが多すぎて時間が足りなかったりしたことを通して、自分の限界を知ることができたり、トラブルを解決する冷静さなども身についたと思います。

アールト大学に留学してよかったことはいろいろな種類の学生がいて、いろいろな分野や国の友達ができることです。私は建築を専攻していますがアアルトの建築の授業を受けている人の中には昔はまったく違う分野を勉強していた人、すでに働いている人、いろんな国籍の人がおり、日本のようにほぼ同年代で建築をメインに勉強している人だけでプロジェクトを行わないので、一つのテーマに対していろいろな考え方を持っている人がいました。また、授業の中でなにかプロダクトを作らないといけない時は様々な機械や材料に対応でき、それぞれに専門家がついており、彼らに教えてもらえるので、自分が作りたいものを学校内でつくることができました。生活面においては、北欧は物価が高いと思われがちですが学生はとても優遇されており、生活費自体は日本とほぼ同じ(もしくはそれ以下)で生活できます。学生のうちに福祉国家と言われているフィンランドで生活し日本で言われていた通りかそうでないかを実際に体験することはとても大切だと感じました。

黒木 悠香子